消泡剤とはどんなもの?
消泡剤は、さまざまな製品の製造過程で液体に泡ができるのを予防したり、泡ができた時に消したりする効果がある添加物です。食品の添加物としても用いられられていますが、塗料を均一に塗布するために使用されることもあります。また、金属の錆を予防するリン酸処理の際にも、リン酸塩の膜の気泡を発生しにくくするために消泡剤を添加しています。
消泡剤の種類と選び方
消泡剤はオイル型・エマルジョン型など、利用目的にあわせてさまざまな形状があります。混合物のない100%のシリコーンオイルのオイル型は油性の製品に、オイルと水の分散系溶液のエマルジョン型は食品添加物に適しています。酸性・アルカリ性が強い塗料などは、オイル型だけでなく冷水で希釈した自己乳化型やの消泡剤も用いられているようです。その他に、食品添加物としても使える消泡効果の高いオイルコンパウンド型、石油製剤の消泡に適している溶液型消泡剤、工場や排水処理などで幅広く使用できる取扱やすい粉末型の消泡剤からも選ぶことができます。
消泡剤を取り扱う時の注意
オイルと水を混合している消泡剤は保管している時に溶液が分離することがあるため、開封後は早く使用することが望ましといわれています。保管場所は冷暗所が適していますが、エマルジョン型は0以下になると凍結するため保管場所には注意が必要です。また、消泡剤の製品によっては、消防法の第四類危険物・指定可燃物として規制を受けるものもあり製剤の特性に即した取り扱いが必要です。
消泡剤のエマルションタイプは中濃度で、外観は乳白色液体、成分は高級アルコールや脂肪酸誘導体で作られています。